掃きだめで深呼吸

名古屋でタクシードライバーやってる貧乏男の日常

FXとか株式とか、投資家を目指していたこともあります・・・

 

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◆ 行き詰った男は投資家にあこがれる

 

サラリーマンやってて苦しいとき、「投資家として食っていきたいな」なんて思うことが多かったです。


最高ですよね。


会社に出勤せず、家にずっといて、音楽を聴きながらテレビを見ながら、ネットで取引するだけでいい。


勤務時間も自分で自由に決められる。


休むのも自由。


それで、一般のサラリーマンの何倍もの金額を稼げる可能性すらある。


最高じゃないですか。

 

じゃあ、実際にいまサラリーマンをやっている人が、退職して専業投資家として食っていけるものなのか、という話です。


結論から言うと、可能です。


なんでかというと、実際にそういう人たちがいますからね。


でも、とてつもなく困難な道であることは確実でしょう。

 

実は私も、専業投資家にあこがれて、投資に手を出した時期もありました。


それで、どうなったのか。


いや、精神的なストレスが超絶すごかったです。


利益が出ている時はまだいい。

 

でも、損が出てくると最悪です。


例えばFXだと為替の上下によって損得が発生します。


損失がふくらんでくると、こういう思考になります。

 

(´・ω・) < やばい……含み損が20万円も出てる。
       これ以上の損はほんとうにやばい。

       いま決済しておいたほうがいいんじゃ……。

 

(´・ω・) < いや、ここまで急激に円高に動いてるんだ。
       明日には逆に動くはず。
       ここで売れば損だ。
       むしろここでナンピン(追加で投資)しておこう。

 

そして翌日。

 

(´・ω・) < 終わった……さらに円高にふれて含み損が50万突破した……。

 

なんてことを実際に何度か経験しました。

 

経験した人ならわかると思いますが、大量の含み損を抱えている場合は、ほんとに精神的にきついです。


いま、為替がどんな感じなのか常に気になって、10分毎くらいに為替レートを確認しないと落ち着かなくなります。


そして、為替レートを確認して、損失が大きくなっているとものすごい恐怖心と不安に襲われて、気が気ではなくなります。


寝ている時も、ネットで取引をしている夢を見続けます。


なんなら、為替が大きく動く夢を見て、深夜に目覚めてしまったりします。


そんな感じで睡眠の質が低下し、翌日は睡眠不足です。


そんな精神状態で取引すると、なぜだかうまくいきません。

 

 

◆ どうしていつも必ず負けるのか

 

普通に考えると、投資って、損するか得するかの二つにひとつ。


勝率50%。


何も考えずにやっても2回に1回は勝てるはずなんです。


それが不思議と、かならず負けるようになってきます。

 

確かに私に才能が無いっていうのはあります。


でも、いろんな投資家のブログを見てみると、同じような人はものすごくたくさんいます。

自殺宣言をして更新が停止しているブログをいくつか知っています。


大損報告の後、放置されているブログなんて無数に転がってます。

 

 

◆ “とらぬ狸”は終わりの始まり

 

専業投資家になろうとする人は、こう考えます。

 

(´・ω・) < よーし、今日からFXがんばるぞ!
       一日最低2万の利益が目標。
       一か月20日働くとして、最低月40万の利益だな。

 

この考え方がそもそもおかしい。


投資をアルバイトとかと一緒にするのは間違ってます。


アルバイトは「必ず収入が発生」します。


でもFXはどうでしょう。


損をする可能性だってありますよね。


「40万の利益を出せる投資をする」


ってことは、


「40万の損失が発生する可能性がある投資をする」


ということに他なりません。


追い詰められた投資家というものは、本当に起きてる時間はずっと、いやそれどころか、睡眠時間を削ってまでチャートを凝視し、緊張し、ストレスを感じながら取引をしています。

 

勤務時間、感じるストレスともに、そこらのブラック企業よりもよっぽどブラックです。


しかも、ブラック企業は給料は出ます。


まあ真のブラックは給料の遅延とかあるって聞いたことありますが。


でもほとんどの場合、どんな企業でも給料はちゃんとくれる。


これがFXの場合、激務に耐えて頑張っても、給料が支払われないどころか、逆にマイナス、働いて貯金がどんどん減っていくことになりかねないのです。


そうなったら、ただただ悲惨ですよね。