生まれて初めて大晦日に働くことになった
今日は一年で最後の日。
大晦日。
普通のサラリーマンならすでに休暇に入っていることでしょう。
しかし僕は、当たり前のように今日も仕事です。
実は、大晦日に働くのは、ほんとうに生まれて初めてのことです。
タクシーの仕事を初めて2回目の年末です。
ただ去年の大晦日は非番だったので、休めていました。
だから大晦日の労働は今日が初めて。
元来、年末年始は日本人は仕事を休み、新たなる一年の幕開けを静かに待ってきました。
僕も、今まではずっとそれが当たり前だと思ってきた。
年末年始は休むもの。
ゆっくりのんびりする期間。
そんな「あたりまえ」は、もう僕には許されていないというわけです。
今日なんて特に寒くて断続的に雪が降ってるわけだから、働きたくなんてなかった。
僕が「あたりまえ」だと信じていた、年末年始休暇。
だけど、年末年始休暇は「あたりまえ」ではなかった。
年末年始休暇は「特権」です。
そしてその「特権」を、いつのまにか僕は失ってしまっていたのです。
いったい、どこで道を誤ったのか......。