勉強することで、投資で勝つようになれるのか
◆ 勝者がいれば敗者も必ずいる
「しっかりと勉強して、ルールを決めてそれを守って投資すれば、確実に勝てるようになるよ!」
なんて言葉を聞くことがあります。
実際どうなんでしょうか。
もちろん、一部の人は投資で成功し、すごい資産を築き上げました。
そういう人はおそらく、しっかり勉強し、そこまで上り詰めたのでしょう。
でも、みんながみんなそうではない。
聞こえてくるのは成功した人のうらやましい話ばかりなので、なんとなく勉強すれば勝てるって気がしてくるかもしれない。
しかし、それは罠です。
成功者の足元で、大金を失った敗者がたくさんいます。
もともと地球上の資源とか、流通している通貨というのは有限です。
誰かが1万円得をした、ということは、その裏で誰かが1万円損をしているとも考えることができるわけです。
結局は投資の世界も「勝負」。
◆ 君は生き延びることができるのか
例えば、為替って政府高官の発言で大きく動いたりします。
発言内容とそれが発表されるタイミングをあらかじめ知っている政府の関係者は、為替取引において、確実に勝てる情報を持っていることとなります。
同じことが、すべての企業の上層部の人たちにも言えます。
事前に「どのタイミングで、こういう発表がある」って情報を持った人は、投資の勝負でものすごく有利な立場に立てます。
もちろん、こうしたことはインサイダー取引として規制されています。
そりゃ、公平ではない勝負になってしまいますからね。
でも、本当に完全に規制できていると思いますか?
人間の、金銭に対する欲望はすさまじいです。
限界がない。
最近のゴーン関連のニュースを見てもわかると思います。
あれだけ巨額の報酬を得ている超大金持ちであっても、バンバン不正をして、さらに金を得ようとする。
それが人間の本質なのです。
私は、確実に稼げる情報を持っている者たちが、ただ規制されているからといって、稼ぐチャンスをみすみす逃すとはどうしても思えません。
つまり、何が言いたいのかというと、投資の世界で有利な立場にある者たちがいるということ。
そして、われわれ素人は、圧倒的に不利な土俵で彼らと戦い、勝つしかないのだということ。
でなければ、投資で大金を失うことになります。