掃きだめで深呼吸

名古屋でタクシードライバーやってる貧乏男の日常

コロナ禍のなかでオリンピック開催できるっていまだに信じている人なんて存在するの?

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タクシーに客が乗り込んでくる。

 

あいさつをして、行き先を確認する。

 

ゆっくりと車を発進させる。

 

車内で世間話を交わす場合もあれば、無言で走る場合もある。

 

僕は基本的に自分からは話を振らないタイプ。

 

正直、客と会話なんてめんどい。

 

でも、客が話しかけてきたら決して邪険にはせず、世間話につき合います。

 

最近で多いのは、コロナの話題。

 

「コロナ、大変ですよねえ」

「まったくですね。うちらも飲食店の人たちも大変ですよ」

「タクシーの運転手さんだと、いろいろあるでしょ?」

「そうなんですよ。固定給じゃないし、感染はこわいし......」

「ですよねえ」

 

この会話を、もう何十回としている気がする......。

 

そして、もうひとつ、多い話題。

それが、オリンピックです。

 

「にしても、オリンピック、開催できるんですかねえ?」

「いやあ、むずかしいとおもいますよ」

「やっぱり」

「日本だけでも大変なのに、海外はもっとひどい状況ですからね」

「そうそう」

「たぶん、政治家も、関係者も、オリンピック開催できるなんて本気で信じてる人、1人もいないんじゃないかな」

「まあ、この状況で本気でやれるって思ってる人がいたらアホですよね」

 

この会話ももう何回もした。

 

にしても、オリンピックですよ。

 

無理でしょ。

 

もうみんな無理だってわかってる。

 

ワクチンなんて全世界に行き渡らないし、そもそも効果があるかすらわかんない。

 

いろんな国でコロナの変異種が発見され、冬になってからは感染者は爆増中。

 

しかし、この先......。



ある日を境に、感染者はぴたっといなくなりました。


おめでとう!!


オリンピックできるね!!


 

なんてこと、実際に起こるなんて信じているおめでたい人間、存在するんでしょうか。

 

今後も感染者は増え続ける。

 

オリンピックはできない。

 

みんなそれがわかってる。

 

でも政治家たちは中止にしない。

 

このタイミングで中止すれば、おいしいおいしい「利権」てやつを、吸い尽くせないんでしょうか。

 

なんでも、オリンピック企画関係者たちは、月に200万ももらっているらいしです。

 

うらやましい話ですが、その200万をだれが払っているかというと、僕ら国民。

 

他にも莫大なカネが準備にかかる。

 

中止になったらそのカネをもらえなくなる人たちがいて、彼らが頭ではもう無理だってわかっていても、オリンピックをやる体裁でいるんでしょう。

 

なんて、底辺をはいずり回るタクシードライバーは思っております。