Gotoのせいでみんなの気がゆるんで感染が広がった。もう元には戻れない。
◆ 個人レベルで警戒すること。コロナ対策はそれしかない。
日本がアメリカやヨーロッパと比べてコロナの状況がマシなのは、決して政府の対応が有能なわけではありません。
ひとりひとりがコロナに対して警戒しているからです。
マスクはつける、手洗いはする、消毒もする、人ごみは避ける、飲み会も避ける.....。
こういった個人レベルでのコロナの警戒が、結局はアメリカやヨーロッパとの差となって現れているのだと思います。
アメリカではそもそも大統領すらマスクをつけていません。
その時点で日本との差は明白ですね。
◆ でも最近は気が緩んでいるのでは?
しかし日本でも、最近になって感染者が急増してます。
それは、寒くなったからだと言われています。
もちろん、それもあるかもしれない。
しかし、僕に言わせれば、以前ほどコロナに対する警戒心がなくなってると思います。
つまり、みんなの気が緩んでいて、それが感染者急増の原因なのではないかということです。
タクシーの運転手をしていると、その時期の人々の考えたかたや行動を肌で感じます。
街を歩く人の数や服装。
車内での会話。
車道の混み具合......。
毎日、リアルタイムでそれらを見ている僕らは、大衆の気持ちの変化に敏感です。
コロナに対する警戒心も時とともに変わる。
一番警戒心が強かったのが、志村けんが亡くなった時。
このときは、人々は本当に不要不急の外出を控え、人との接触を最低限にしていた。
街から人混みは消え、主要道路も閑散としていた。
夜に飲み歩く人もほとんどいませんでした。
しかし、その警戒心も少しずつ薄れて、今では街に出るとたくさんの人。
飲食店にも人。
繁華街にも人。
道は渋滞。
観光地は混雑。
マスクをしているとはいえ、これでは感染が広がってあたりまえでしょう。
マスク無しでタクシーに平気で乗ってくる輩もいる。
「感染したらその時はその時」なんて達観視して遊びまわってる客もいる。
◆ Gotoが油断を招いた
今、批判されているgotoですが、一番の弊害は、気の緩みでしょう。
そりゃそうだ。
国が「観光地に行け」「飲み屋に行って遊べ」って言ってるんだもの。
「遊んだ人はエラいから、税金でご褒美な」って言ってるんだもの。
「不要不急の外出は控えて、コロナを警戒しないと....」と考えていた人は多いと思う。
しかし彼らが、国が「外に行け、遊べ、飲め」て言ってるのを見たとする。
「あれ、俺らが間違ってるの?」
「コロナを警戒しすぎたのかな??」
と考えてしまうのは当然のこと。
税金をじゃぶじゃぶ使って、国民のコロナに対する危機意識を下げる。
これが、gotoの実態だと思います。
国民からの批判を受けて、政府はやっとGotoを停止させる決断をしました。
しかし、一日でも早く再開させたい気を隠そうとすらしていません。
大量の税金を使ってこんな政策をやることがいかに異常なのか、ここに強調したいと思います。