掃きだめで深呼吸

名古屋でタクシードライバーやってる貧乏男の日常

「成功者の習慣のまねをすること」に意味はあるのか

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◆ 意識高い系雑誌の記事

 

 

いまでこそ、転職に転職を重ねて来週からタクシー業界に参入する僕ですが、大学を出たばかりの新入社員時代は、それなりに向上心のある青年でした。


読み物も、意識高い系の読み物とか読んでました。


例えば、『プレジデント』。


これは経済ニュースとか、経営者のありがたいインタビューとかが載ってる、意識高いリーマン御用達の雑誌です。


この『プレジデント』で定番となっている特集が、


年収〇〇万以上の人たちは、△△の習慣を持っている!


という、信憑性のほどは謎のデータを持ってきて、

 

(´・ω・) < 成功者の平均的な起床時間は6時!

 

(´・ω・) < 休みの日に人と会ってる成功者の割合は60%!

 

などと解説するわけです。


あたかも、この世界の真理を発見してしまったかのように。


当時の僕は、すごく素直な青年で、言われたことは疑いもせずに信じ込んでしまうタイプでした。


それでも、さすがにこれはおかしいと思いました。


意味あるの? って。


そして今、完全に無意味だと断言できます。

 

 

 

◆ 無意味だと思う理由

 

 

例えば、「成功者は本を毎月10冊以上読んでいる」というデータがあったとします。


もうこれだけでいろいろつっこみどころが出てきます。


おかしいと思うところを挙げていきましょう。

 

 

疑問点① 本の内容まで調べないと意味ないんじゃない?


専門書を読んでいる人もいれば、小説を読んでいる人もいるでしょう。


自己啓発本を読んでいるのかもしれない。


それをすべて冊数という単位で平均して出た数字に何の意味があるというのか。

 

 

疑問点② 因果関係が逆なんじゃない?

 


つまり、「本を読んだから成功した」のではなく、
「成功したから、本を読む余裕がある」のではないか、ということです。

 

ブラック企業で朝から晩まで働いている人に、本を読んでる時間なんてないですよね。

また、本って結構高いです。

文庫本でも600~1000円、ハードカバーであれば、2000~3000円。

もちろん、図書館に行けば無料ですが、本当に自分の読みたい本があるかどうかはわからない。

貸し借りの手続きが面倒だという人もいます。

毎月10冊購入しようとすれば、それなりのお金が必要なのは当然ですよね。


年収400万の人と、年収1000万の人にアンケートを取って平均値を出したら、年収1000万の人たちのほうがたくさん本を読んでいるのは当たり前のことです。


でも、それは「本を読んだから成功した」わけではない。

「成功したから本を読める」んです。

 

 

ちょっと考えればわかること。

でも、「すごい真理」みたいな感じでドヤ顔で発表してしまう。


確かに、成功者から学べることはたくさんあると思います。

しかし、うわっつらの習慣をまねても意味はないような気がします。