ホームレスになれば、楽になれる?
◆ ホームレス、最近は見かけない気がする
順調に転落人生を歩いている僕です。
今回は転落を続けた先の末路について書きたいと思います。
そう、ホームレスのことです。
最近はあまり見かけないですね。
ホームレスの総数自体が減少しているそうですし、住んでる場所の問題もあるでしょう。
◆ ホームレスのすみかに迷い込む
東京に住んでいたころ、深夜、地下通路を歩いていたら、すごい異臭が漂う場所に迷い込んでしまったことがあります。
そこはホームレスの巣窟でした。
地下通路沿いに延々と続く「ダンボール寝袋」
でも、臭いはあっても、人の姿は見えません。
誰もがダンボールで自分を隠しているのです。
この無数に並んだ「ダンボール寝袋」のすべてに家なき人々が隠れているのかと思うと、なんだかすごく怖くなって、ダッシュでそこを脱出したのでした。
また、大阪に住んでいたこともありまして、そこはやっぱりホームレスがたくさんいました。
普通にダンボールや空き缶を回収して町を歩く人たちを町で見ることができました。
先日ちょっと用事がありまして大阪に行ったとき、難波の近くの安宿にとまりました。
夜、商店街を歩いてみたのですが、たくさんいましたね。寝てる人が。
ああ、この町は変わってないな、なんてことを思いました。
◆ ホームレス、過酷な世界
でも、実際のところ、ホームレスってどうなんでしょうか。
普通に考えて、衣食住のすべてに困るわけで、腹が減っても飯はない、家もないから夜は寒い。ついでに風呂に入れないので体中がかゆい、なんて感じになるはずで、すごく苦しいのではないかと思います。
かなり昔のまとめサイトで、かつてホームレスをしていた人の体験が書かれていたので、それを読むと、少しだけイメージできました。
一部を引用してみます。
弁当の漬物一枚
これが人生でここまでおいしくってありがたいものだと思うのは
おそらくホームレスをしていた頃だけでしょうね
嫌でもゴミ箱を漁って食べ残しを食します
飲みかけの缶ジュースも飲みます
生きるためです
そりゃ、金が無くてはおにぎりの一つも買えません。
公園のゴミ箱にぶちこまれた食べ残しを食べることができなきゃホームレスとしてスタートラインにもたてないってことか……。
寝る場所は本当に苦労しました
冬の辛さは今でも忘れられません
寝る場所がないのですから
まあこれが一番きついでしょう。
文字通りの死活問題です。
冬でも一週間風呂に入らないと髪の毛が油でべっちゃりになってすごく痒かった
ホームレスは同じ靴を履きっぱなしですので靴も足も臭くなります
靴を脱いで寝るのはほぼ無理です
公園で寝ているホームレスが持ち物を盗まれたりするのは日常茶飯事ですので
持ち物は体から離さないようにして寝ないとならないので仕方ありません
きれい好きな人には不可能な生活でしょう。
ホームレスによくある傾向ですが精神を病むみたいです
私が特に多く見てきたのですが突然誰もいないのに怒鳴りだしたり
見えない誰かに向ってずっと話をしていたり異常な行為が多かったです
殴られたり文句をつけられたりしたわけではないですが
一人ずっとブツブツと喋っているおじさんが多かったです
たしかに、ホームレスの人って、挙動がおかしい人が多い気がします。
そういう人は、精神を病んでいたんですね。
仕事が嫌でホームレスに逃げても、生活の苦しさで精神を病んでしまう。
それじゃあ、本末転倒ですよね。
◆ 人によっては適応できる?
でも一方で、ホームレスの素質ってのもあると思います。
漫画家の吾妻ひでお氏の『逃亡日記』という漫画を読んだことがあります。
内容は、仕事に嫌気がさして逃亡した吾妻氏が自殺に失敗し、そのままホームレスになるというものです。
文字に起こすと暗い感じですが、漫画の内容はとても明るかったです。
まあ読み物として無理に明るくしているということはあると思います。
それでもゴミ捨て場をあさってなんでも食う!
ライターやタバコが入ったうどんの食べ残しを食べるシーンとかあったと思います。
吾妻氏は、一度ホームレスから足を洗って、数年後またホームレスになっています。
家も資産もあるのに……。
よっぽどホームレスの生活が好きなのでしょうか。たくましくなれな
世の中には吾妻氏のように、ホームレスに適性がある人もいるのかもしれません。
ここまで来れば無敵ですね。
私はここまでたくましくなれないから、素直にすごいと思います。